遺品はどうする?整理するタイミングや費用などの基礎知識を解説
身内が亡くなった時は、親族の誰かが遺品整理をしなくてはなりません。しかし、遺品はどのように扱うものなのか、遺品整理の基礎がわからない人も多いでしょう。そこでこの記事では、遺品はどうするべきか、遺品整理の基本を解説します。
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遺品整理はどうする?行う義務がある人
遺品整理を行う義務があるのは、遺産の相続人です。相続人は複数いる場合も多く、その場合は誰か一人だけで作業を進めるのではなく、相続人全員で遺品整理を行うのが望ましいです。そのため、遺品整理をどうするかわからない時は、相続人が誰なのか確認をして、相続人同士で相談して作業を進めていくと良いでしょう。
遺品整理を行う時期
遺品整理を行う時期について、以下の3つのパターン別に解説します。
- 故人と同居していた場合
- 故人が賃貸で一人暮らししていた場合
- 故人が一軒家で一人暮らししていた場合
故人と同居していた場合
故人と同居していた場合は、すぐに遺品整理を行わなくても大きな問題はありません。ただし、遺産の相続権を手放すなど、相続関係の手続きを行う場合は、故人が亡くなってから3ヶ月以内に申請が必要になるため、それまでに遺品整理を行う必要があります。
故人が賃貸で一人暮らししていた場合
故人が賃貸で一人暮らししていた場合は、家賃の支払いが発生するため、早めに遺品整理を始めるのが望ましいです。おおよその時期は、葬儀や役所での手続きを終えた段階など早いタイミングで始めて、次回の家賃の支払いまでに作業を終えるのが理想的です。また早く終わらせるためにも、相続人や協力してくれる親族に声をかけ、手分けして作業すると良いでしょう。
故人が一軒家で一人暮らししていた場合
故人が一軒家で一人暮らしをしていた場合は、相続関係の手続きがないのであれば、すぐに遺品整理をする必要はありません。ただし、空き家はほこりやちりなどが溜まりやすく、放置すると害虫が繁殖する恐れもあるので、長期間そのままにはしない方が良いです。
そのため、四十九日の法要後など区切りが良く、親族が集まりやすい時期から遺品整理を始めると、作業もスムーズに進めやすいでしょう。また、空き家の売却や解体なども考える必要があるため、一軒家の場合は計画的に進めていくのが大切です。
遺品整理にかかる作業時間
遺品整理にかかる作業時間について、以下の2つより解説します。
- 一軒家の場合
- 賃貸の場合
一軒家の場合
一軒家の遺品整理は、数ヶ月程度かかるのが一般的です。一軒家は部屋数が多く、それに比例して荷物の量も増えるため、長期間作業しないと終わらない場合が多くなります。ただし、遺品の量や作業人数によっても時間は変わるので、なるべく早めに取り掛かり、あまりにも大変な場合は専門業者への依頼を検討すると良いでしょう。
賃貸の場合
賃貸での遺品整理は、数日から1ヶ月程度かかるのが一般的です。部屋の広さや作業人数などによっても変動しますが、一軒家と比べると荷物の量が少ない場合が多く、早めに作業を終えられます。しかし、マンションの高層階などの場合は運搬に時間がかかるため、作業時間はあくまでも目安と考えましょう。
遺品整理にかかる費用
遺品整理では、主に以下の費用がかかります。
- ゴミ袋などの備品代
- 粗大ゴミの処分費用
処分品の種類や荷物に量によっても変動しますが、合計すると最低でも2万5千円程度かかります。また、遺品整理を業者に委託する場合は、部屋の広さや荷物の量によって料金が変わり、1LDKの比較的小さな家でも20万円程度かかると考えましょう。
遺品整理をどうするか困った時は業者への依頼も検討しましょう
遺品整理は相続人全員で手分けして行うのが一般的です。始める時期は故人が住んでいた環境によって変わり、相続に関する手続きなどが必要な場合は、申請期限を考えてタイミングを決める必要があります。
作業時間は、一軒家の場合は数ヶ月程度、賃貸の場合は数日から1ヶ月程度で終えられる場合が多いです。ただし時間はあくまでも目安なので、遺品の量が多いなど作業の負担が大きい場合は、業者への依頼も検討しましょう。